きらめく銀鱗!難易度S級のターゲット『サクラマス・サツキマス』!
その生態を知る事で、運ではなく狙ってキャッチするルアーでの釣り方を紹介していきます。
サクラマス・サツキマスの生態
サクラマスはヤマメが海に降って大きく成長したもので、サツキマスはアマゴが海に降って大きく成長したものです。
生まれてから2年目の春に降海するものがほとんどであり、その一年後の春になると産卵の為に生まれた川を遡上します。
釣りの実績としては、4月~5月が最も多くの数が釣り上げられています。
釣るのが難しい魚なの?
サクラマスやサツキマスを狙い続けて10年・20年というアングラーが沢山いるほど人気の釣りです。
しかし、10数年サクラマスやサツキマスを狙い続けているが、まだ釣り上げた事がないというアングラーも沢山います。
サクラマスやサツキマスは絶対数が少なく出会う事自体が非常に難しい魚であり、謎が多い魚ですがアングラー達を魅了し続ける特別な存在だという事を多くのアングラーは認識しています。難しいが故に、そのゲーム性は高く人気になっています。
想像してみてください。
諦めかけた時や気を抜いた時に突如ロッドがフルベンドし、激しく重いトルクフルなファイトの先に手にした魚の姿は、体躯のある美しくきらめく銀鱗!
初めてサクラマスやサツキマスを手にしたアングラーは、嬉しさと興奮のあまり 手の震えがしばらく止まらないとさえいわれています。
この素晴らしい体験を現実のものにしたいと思いませんか?
どこに行けばいいの? どこで釣れているの?
サクラマスやサツキマスが釣れる有名河川を紹介します。
「有名=数が釣れている」ということ。
数が釣れるということは遡上数が多いという事なので、サクラマス・サツキマスと出会える可能性が高いという事になります。
サクラマスの狙える河川
北陸地方
福井県 九頭竜川
「サクラマスの聖地」と呼ばれている超有名河川です。実績・人気ともに抜群の河川です。
富山県 黒部川
数、型ともに非常に有望な河川ですが、実際に釣りができるのは抽選で当選した人のみという、皆の憧れの河川です。
富山県 庄川
石川県 手取川
石川県 犀川
東北地方
秋田県 米代川
秋田県 玉川
秋田県 子吉川
秋田県 雄物川
山形県 最上川
山形県 寒河江川
山形県 赤川
宮城県・岩手県 北上川水系
宮城県 追波川
新潟県 荒川
新潟県 三面川
新潟県 胎内川
新潟県 加治川
関東地方
栃木県 鬼怒川
関東でトップクラスに人気のあるフィールドです。もちろん、実績十分です。
群馬県 利根川
群馬県 渡良瀬川
中国地方
鳥取県 千代川
サツキマスの狙える河川
東海地方
岐阜県 長良川
サツキマスといえば長良川というほど有名な河川です。
その支流の吉田川も実績のある人気河川です。
関西地方
三重県・和歌山県 熊野川
四国地方
徳島県 吉野川
ルアー釣りでのおすすめのタックルは?
おすすめするロッドの特徴
ズバリ言いますと、ロッドのしなりを最大限に生かしてファイトする事をおすすめします。
理由は、サクラマスやサツキマスは口が丈夫な魚ではなく、口切れがおきやすい魚です。
その上、激しくトルクフルなファイトをしてくるという事もあり、非常にバレやすい魚です。
その事を念頭に置いてロッドを選定すると、曲げやすいロッドが候補になってきます。
具体的には、ファストアクションではなく、レギュラーファストかミディアムファストといったアクションのロッドがおすすめです。
あとは、キャストするルアーに合せて、サツキマスならMかML、サクラマスならMLかMHあたりのロッドが扱いやすいと思います。
長さはロングキャストができる長さを選びますが、長すぎると疲れてしまいますし取り回しも悪くなるので、7フィート半ば~8フィート半ばくらいがおすすめです。
おすすめのライン
川幅の広い本流域がメインフィールドになりますので、ロングキャスト性能の高いPEラインをおすすめします。
PEの0.8号~1.0号が、強度とロングキャストを両立するバランスが取れていると思います。
リーダーは根ズレ対策を考え、フロロカーボンの10ポンド~16ポンドを選択しましょう。
(硬めのロッドを使用している方は、伸び率の高い(クッション性の高い)ナイロンラインでリーダーを組むとバレ防止になります。)
おすすめのリール
ドラグ強度やライン巻き取り量から考えると、2500番~3000番が扱いやすいと思います。
狙うべきポイントは?
サクラマスやサツキマスは常に遡上しているわけではなく、休憩をはさみながら遡上していきます。その休憩中を私たちアングラーは狙っていくことになります。
では、どこで休憩しているのか。休憩に適した場所はどこなのか。それらを意識すれば、おのずと狙うべきポイントがみえてきます。
また、サクラマスやサツキマスは一定数以上の群れで遡上していますので、
1匹釣れればそこには他に何匹も居る事を意味するのを忘れないでおきましょう。
堰堤
乗り越えるのが困難な場所の手前では、必ずサクラマスやサツキマスは休息をとります。水面から飛び出しジャンプして乗り越えなければならない堰堤は、遡上するサクラマスやサツキマスにとって最も難易度の高い場所となります。
要するに堰堤前は、超1級ポイントです。
橋脚
重く太い流れをかわす事ができる橋脚も良いポイントです。反転流により流れが打ち消され、消耗した体力を回復する為に多くのサクラマスやサツキマスが、そこを休憩ポイントに選びます。
岩裏(沈み岩裏)
水面から張り出した岩の裏側も、流れをかわす事ができる有望な休憩ポイントになります。
しかし、人気河川や人気ポイントには当然多くのアングラーが既に入っています。自分が入りたいと思っていたポイントに入る隙が無かったとしても落胆しないでください。水面を観察し波の立ち方や流れの筋を読む事により水中をイメージしてみましょう。
そして、もし水面には見えない大きな沈み岩を見つける事ができたなら、そこで休憩しているサクラマスやサツキマスにあなただけがアプローチできることになります。
おすすめするルアーの特徴
クラマスやサツキマスの習性として、ボトムに張りついて休息を取ることが多いです。
その為、使用するルアーはボトムをトレースできるスプーン、ミノー(ヘビーシンキング)、バイブレーション、メタルジグになってきます。
ルアーの重さについては、その釣り場の流量や流れの重さに負けない重さを選択します。良く使われるのは、7g~20gです。(流れによっては20gを越えるルアーも使われたりします。)
しかし、ルアーのタイプによって潜航性能が様々なので、一概に重たい=流れに負けないではありません。
まとめ
サクラマスやサツキマスに出会う可能性を高める為には、4月~5月に実績の高い有名河川に行きましょう。
おすすめのタックルについては、曲げやすいレギュラーファストかミディアムファストアクションでMLかMHのロッド。
ラインはPEの0.8号~1.0号、リーダーはフロロカーボンの10ポンド~16ポンド。
リールは2500番~3000番。
狙うべきポイントは、サクラマスやサツキマスが休憩できる場所・休憩に適した場所(堰堤・橋脚・岩裏)。
ルアーはボトムをトレースできるものを中心に使用しましょう。
そして、地元の釣具屋さんの情報は有力です。「第一陣はどこそこまで遡上してきている」等の最新情報を得る事によって、
出会える可能性を上げていきましょう。
これであなたもサクラマス・サツキマスに出会えることでしょう。