【渓流釣り】岩魚(イワナ)の習性と狙うべきポイント!

人気の渓流魚『岩魚(イワナ)』の習性を理解すると狙うべきポイントが見えてくる!
シチュエーション別のポイント(着き場)を紐解いていきます!

岩魚(イワナ)の習性(生態)

岩魚(イワナ)は、上流域~源流域に生息し川幅数十cm、水深数十cmといった小さな沢でも生きていく事ができるタフな魚なんです。

適水温

適水温は、0.5℃~16.8℃といわれています。概ね12℃~15℃が最も活性が上がるようです。

他の渓流魚の中でも一番冷水を好むことで有名です。

食性

食性は雑食性です。小魚や水棲昆虫をはじめ、川に落ちてくる虫、動物性プランクトンを捕食します。

また、カエルやネズミ、ヘビなど何でも捕食するほど貪欲な食性を持っており、捕食スイッチが入った時などは一度フッキングしそこなっても、もう一度同じ場所に流せばもう一回アタックしてくるほど狡猾な面もあります。

性格

そんな性格とは裏腹に、基本的には警戒心が高く臆病な性格だという事を忘れてはいけません。

普段は、人影を見せてしまうと物陰に隠れ、捕食行動を起こさせるのは非常に困難になります。

その為、ストーキング(渓流魚に姿を見られないように隠れながら釣る技術)を駆使し、移動やアプローチをしていくことになります。

逆にしっかりとストーキングした上で釣りをすれば、前述したような貪欲な食性を持つ岩魚を(イワナ)をいとも簡単に釣り上げることも可能です。

(そういった事から、その日に自分が釣ろうと思ったエリアに先行者がいた場合は絶望的な状況ですので、さっさと場所を移動する事をおすすめします。)

産卵

産卵時期は、11月~12月に行われます。秋になると、さらに上流へ上流へと遡上を開始します。

水温10℃以下の緩い流れで水深が10cm~30cmの浅い場所に産卵をします。

その為、秋になると「こんな小さな沢にこんな大物が!」というように驚かされることが多々あります。

シチュエーション(場所)別のポイント(着き場)

ここまで、岩魚(イワナ)の習性を見てきてどんな場所がポイント(着き場)になるのか、なんとなく分かってきましたよね。

そうです。エサが多く流れてくる所、エサが集まってくるような流れの筋に岩魚(イワナ)は潜んで捕食の機会を伺っているのです。

彼らは食いしん坊ですから。労せず食事にありつけそうな所っていうのをイメージしてください。

落ち込み

多くの流れが集まり落ちてくる『落ち込み』といわれる場所は、白泡がたっていて酸素も豊富な一等地です。

多くのエサをそこに運んで来るため、岩魚(イワナ)もそこで待ち構えています。

その多くは、白泡の切れ目あたりに潜んでいることが多いです。

活性の高くなった季節なら、スプーンやスピナーを一旦 落ち込みの白泡の中に巻き込ませてキラキラとアピールさせてから巻き始めると良いかもしれません。

岩裏(反転流)

岩の裏側も大変良いポイントの一つです。

岩は身を隠すことのできる隠れ家としての一面を持ちますし、流れが当たった岩の裏側というのは反転流が起き、流れてきたエサがその反転流に巻かれて長くその場所に留まります。

流れ自体も緩やかで、体力も温存できるこの場所に潜んでいることも多いです。

ただし、注意すべきは通常は上流に頭を向けて泳いでいる岩魚(イワナ)ですが、流れが反転していれば下流を向いて泳ぎます。

そうです。気をつけないと彼らは容易にあなたの姿を見つけてしまいます。より一層の注意が必要になります。

障害物(木の枝)の下

木の枝が川に覆い被さっているような場所は、1級ポイントです。

岩魚(イワナ)は、木の枝から落ちてくる虫を待ち構えています。

しかし、木の枝が邪魔で非常にキャスト難易度が高くなります。その為、他の釣り人も敬遠するポイント(竿抜け)になるので、ルアーロストを恐れずにチャレンジしてみてはどうでしょうか。

そして、岩魚(イワナ)も釣り人が狙いにくい場所だということを知っています。その為、警戒心が若干低いような感じに思えます。

上手く木の枝の下にキャストが決まれば、一投で捕食してくる事も珍しくありません。

堰堤・滝

誰もが心躍る超一級ポイントが堰堤や滝です。

エサが豊富に流れてくるし、酸素も豊富なポイントのため多くの岩魚(イワナ)がその場所を好みます。

また、それ以上 上流には上れない(「魚止め」と言ったりします)ような規模の堰堤や滝の場合、間違いなく多くの魚がストックされています。

白泡の下、白泡の切れ目に魚は着いています。また、規模が大きければトロ場をクルージングしているような岩魚(イワナ)がいますので、自分の姿を見られないようにしてください。

多くの滝や堰堤では、割と開けた場所がほとんどです。もっともストーキングの技術が要求される場所だということを忘れないでください。

滝や堰堤で釣れない時は、自分の姿が見えてしまっているからです。岩魚(イワナ)がいないわけではありません。

まとめ

それでは、渓流魚の中でも抜群の人気を誇る岩魚(イワナ)を狙うべきポイント(着き場)をまとめていきます。

上流域~源流域の水温12℃~15℃の場所で、エサが多く流れてくるような場所を狙っていきます。

具体的には、落ち込み、岩裏等の反転流、木の枝下等の障害物下、滝・堰堤といった場所が良いポイント(着き場)になります。

そして、ストーキング(自分の姿を岩魚(イワナ)から隠すように)しながら釣るという事を忘れないでください。彼らの警戒心を高めないという事を第一に考え釣りをしていきましょう。

これらに注意すれば必ず良い釣果を得ることができるでしょう。

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