渓流釣りで狙うべきオススメのポイント18選

渓流釣りで狙うべきポイント(渓流魚の着き場)を18にまとめました。
初心者はもちろん、もっと釣果アップさせたい人は必見です。

渓流魚は流れに変化のある場所を好みます。
身を潜めるのに都合が良かったり、エサを捕食するのに都合が良い場所を好みます。
そういった場所を知らなくても、たまたま釣れてしまう事はあります。
しかし、たまたま釣れた場合はその後の釣果が続きません。
ところが、渓流魚の着き場を知っていればその後も好釣果がもたらされます。
それでは、代表的なポイントを紹介していきます。

瀬のポイント

渓流釣りで一番見かけるポイントが瀬です。
瀬というのは流れの早い場所を指します。
流れの速さや深さによって呼び方が変わります。

①チャラ瀬(浅瀬)

水深が足首くらいの浅い瀬のことをいいます。
チャラチャラと流れるのでチャラ瀬と呼ばれたりします。
好ポイントになることはあまりありませんが、盛期には良型が瀬でエサを捕食している場合もあります。
最初からノーマークにするのではなく、常に意識しておくと見逃さずにすむかもしれません。
特に木の枝やブッシュなどが被さっているような場所は、渓流魚が潜んでいる可能性が高い好ポイントになります。

②トロ瀬

浅瀬よりは水深のある流速の遅い瀬をいいます。
解禁当初の低水温期や秋などは、トロ瀬に渓流魚は着きます。
特に沈み石によってできた流れのヨレに渓流魚は着きます。
ヨレによって水面が乱反射していることによって、外敵から身を守るためにそういったポイントを好む傾向があります。

③平瀬

流速がそこまで速くないがそんなに遅くもない瀬をいいます。
渇水になるとトロ瀬になり、増水すると早瀬に変化していきます。
雪代がおさまった時期くらいから、このポイントに渓流魚が集まってきます。
平瀬の中でも、底石の裏にできる流れのヨレなどが好ポイントになってきます。
特に、石裏にできるカガミといわれる流れがぶつかり、部分的に波が立たずに水面がカガミのようになっている場所は一級ポイントといえます。
瀬全体に言えることですが、流れの筋がY字に合わさるような場所(エサが集まる流れ)を捕食場所にする場合が多いです。
割と頻繁に見かけるポイントですので、丁寧に探っていくことが釣果に繋がっていきます。

④早瀬

流速が平瀬よりも速い瀬をいいます。
盛期においては、ヤマメ・アマゴにとっての好ポイントになります。
平瀬と同じく石によって生まれる流れの変化する場所に着いています。
流れの筋がY字に合わさる場所はもちろん、盛期には石の前側にも着きます。
良型が潜むポイントになってきますので、丁寧に探っていきましょう。

⑤深瀬

水深の深い瀬をいいます。
波立ちは少ないのですが、流速があり流れが太いのが特徴です。
上流や下流に堰堤や淵があることが多いです。
シーズンを通して魚影の濃いポイントになります。
主に流芯とその脇に着きます。
水深があるので、渓流魚の警戒心も高くないので釣果の出やすいポイントになっています。

⑥荒瀬

点在する石のサイズが大きく、勾配がきつく流れがとても速い瀬をいいます。
ガンガン流れているので、ガンガン瀬と呼ばれます。
特に夏場に良いポイントで、中でも流れが緩くなっている場所に渓流魚は着いています。
石裏にできるカガミといわれる流れがぶつかり、部分的に波が立たずに水面がカガミのようになっている場所を探していきましょう。
また、流れが当たる石の前側にも定位していることがあります。
荒瀬の特徴として、小型の魚は急流ゆえに荒瀬に入る事ができないため、釣れれば良型というのが最も魅力的なポイントとなっています。
尚、渓流魚は荒瀬ではほぼボトムにはりついていますので、いかにボトムをトレースできるかが勝負の分かれ目です。

淵のポイント

淵も渓流では良く見かけるポイントです。
岸から少しずつ深くなっていくような場所で対岸側は岩盤などの切り立った渓相になっている場合が多いです。
淵はシーズンを通して最も魚影が濃いポイントの一つで、釣果も安定しています。
また、下流から遡上してきた魚は、流れの緩い淵を休憩場所として選びます。

⑦淵頭

淵が始まる場所のことを淵頭といいます。
エサが流れ込んでくる淵頭には渓流魚は必ず待ち受けています。
淵頭から淵の中央に向かってできるカケアガリには特にたくさんの渓流魚が着きます。

⑧淵の中のエグレ

淵の中ほどにエグれているような場所や、一番深くなっているような場所は、良型のイワナが着いていることがあります。
やはり、ボトムまでいかにトレースできるかが釣果の分かれ目です。

⑨淵尻

淵が終わる場所を淵尻といいます。
流れが絞り込まれエサが集まってきますので、こちらも多くの渓流魚が着く好ポイントになっています。

魚止めのポイント

容易に上流には遡ることができないポイントをいい、滝や堰堤の場合がほとんどです。
当然、それ以上遡れないので渓流魚は溜まっていますので、一級ポイントになります。

⑩滝

落差が大きく大量の水が流れ落ちている場所をいいます。
下流は大きな淵になっています。
滝壺の規模が大きければ大きいほど、多くの渓流魚がストックされています。
滝の直下にある釜といわれる落水によって浸食されて深く掘れた場所が、渓流魚の着き場になります。
さらに、落ち込みの脇にできる巻き返しには、イワナがよく着いています。
滝壺は少しずつ浅くなっていき下流に流れ出していきますが、そのカケアガリにも多くの渓流魚は着きます。
シーズンを通しての好ポイントですが、雨の後や秋の産卵期などの渓流魚が遡上を意識する時には、絶好のポイントになります。

⑪堰堤

土砂を防ぐ砂防堰堤や、農業や発電用などの取水堰堤といった目的で作られる場合が多いです。
堰堤の規模も河川の大きさや水量によって様々です。
着目すべきは、堰堤直下の深さになります。
深ければ深いほど大きなプールになっているほど、多くの渓流魚をストックしています。
ポイントとしては大場所に見える堰堤下ですが、その中でも変化のある場所を意識しましょう。
渓流魚が着くポイントとしては、滝とほぼ同様の傾向があり、エグレ、白泡の下、プールから下流への流れ出し、カケアガリ、巻き返しなどになります。
見落とされがちですが、結構多くのポイントがありますので、丁寧に攻略していきましょう。

その他のポイント

上記に挙げた代表的なポイントの他にも有望なポイントは沢山あります。

⑫落ち込み

落差があって、白泡を立てながら水が落ちている場所をいいます。
落ち込みもシーズンを通して魚が着くポイントになります。
解禁当初は瀬脇や白泡の切れ目などの流れの緩い場所が良いです。
水温上昇とともに、流芯や落ち込み直下などの流れの速い場所にシフトしていきます。

⑬カタ

流れが落ち込む手前の部分をカタといいます。
流下するエサが集まってくる場所になりますので、その場所で一番大きな魚がその場所に陣取ります。
身を隠せるような底石があるような場所は絶好のポイントになります。

⑭消波ブロック

堰堤と同じく人工物の代表的なポイントが消波ブロックです。
流れが強い場所に川の浸食を防ぐために設置されています。
渓流魚にしてみると、外敵から身を守ってくれるので好ポイントとなっています。
消波ブロックの際を狙っていきますが、渓流魚は消波ブロックの中に潜んでいる場合もありますので、それを意識してキャストしましょう。

⑮ボサや木の下

川岸に生えているヨシや葦をボサといいます。
これが川に多い被さっているような場所は絶好のポイントになります。
外敵から身を隠すことができ、エサとなる昆虫も落下してきますので、シーズン通して渓流魚が着いています。
さらに、釣りにくいため竿抜けとなっていることが多く、あまりスレていません。
上手くボサの下側を流すことができれば、1発で出てくることも珍しくありません。

⑯倒木

木が倒れて川の中に沈んでいるような場所も好ポイントになります。
ここも、上手く木の際や木の間を流す事ができれば、ヒット率は高い場所です。

⑰出合い(合流点)や流れ込み

支流との合流点や小さな沢の流れ込みも、渓流では良く見られるポイントになります。
2つの流れがぶつかることにより、定位しやすい流速になるため渓流魚が着きやすいポイントとなっています。

⑱橋脚の周り

川幅の広い川になると、橋脚が川の中にある場合があります。
橋脚の周りは流れで深く掘れている場合が多く渓流魚が着きます。
また、増水時は橋脚の後側に隠れている場合が多いです。

イワナとヤマメ・アマゴのポイントの違い

ヤマメ・アマゴは流芯や流れの筋に着きますし、イワナは流れがよどんだ場所を好みます。
これを意識しておけば、釣り分けも可能になりますし、全体の釣果も向上すると思います。

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