渓流定番ルアー『スピナー』の使い方とオススメの色、合うロッドは?

渓流ルアー釣りで必ず持っていたい信頼と実績の定番ルアーと言えば『スピナー』です!
釣れる巻き方やオススメの色、スピナーに合うロッド選択法までも紹介します。

スピナーってどんなルアー?

水流(水圧)によってブレードが回転する事で、その振動やキラキラとする光の反射で渓流魚にアピールするルアーです。

そして、ビーズと呼ばれるボディ部分がバイトポイントになります。

これらの煌めきやシルエットが、水中で羽化する水棲昆虫や水面に落ちてもがく陸生昆虫、または小魚を模していると言われています。

スピナーは古い歴史を持つルアーで、スプーンと同じくルアーフィッシング黎明期から使われ続けてきました。

よく釣れるので、とても人気があるルアーです。

とりあえず1匹釣りたいのなら、スピナーを引けと言われる程です。

また、見ての通り全て金属で部品が構成されておりシンプルな作りの為、丈夫で安価なのも人気の理由の一つとなっています。

どんな種類があるの?

ブレードタイプ

スピナーの中心にあるボディワイヤー(軸部分)への接続方法にはクレビスタイプとインラインタイプがあります。

クレビス

クレビスという金具を利用してブレードがボディワイヤーに接続されています。

一番オーソドックスなタイプです。

インライン

ブレード自体をボディワイヤーに通したタイプです。

ブレードの立ち上がり(回転し始め)が早いのが特徴です。

ブレードの形状

ウィローリーフ

細長い葉の形をしているのが、ウィローリーフです。

フラッシングは強めにアピールできるタイプです。

また、水の抵抗が少ない為、沈みが早く浮き上がりにくいので深場を攻めるのに適しています。

コロラド

ブレードの幅が広いのがコロラドタイプです。

振動(バイブレーション)性能が高く、フラッシングは弱いです。

水の抵抗が大きいので、ゆっくり沈みます。

ティアドロップ

ウィローリーフとコロラドの中間的な形状(涙型)なのが、ティアドロップタイプです。

バイブレーションもフラッシングも適度でオールラウンドに使用することができます。

どのタイプにしようか悩んだら、ティアドロップタイプを選択すれば問題ありません。

状況別おすすめカラー選択

スピナーの色は、ゴールドとシルバーが定番となっています。

そして、カラー選択は単純です。以下のように選択すれば問題ありません。

活性が高い・日の光が弱い・濁りぎみ=ゴールド

活性が低い・日の光が強い・水がクリア=シルバー

というように選択するといいでしょう。

使い方・釣れるアクション(巻き方)

スピナーの基本的なアクション(巻き方)は、ただ巻きです。

水温が低い等の理由で活性が低い場合は、ゆっくり巻きます。

逆に活性が高い場合は、追いつける程度のスピードで少しずつスピードアップさせながら巻いてくるのが効果的です。

一般的には着水したらすぐに巻き始め、表層を引いてくるのがセオリーです。レンジキープが重要です。

活性が低いほど中層・底層と沈めて狙いましょう。

気を付ける点は、上流にキャスト(アップ・アップクロス)した場合は、水流より速く巻かないとブレードが回転してくれないので注意しましょう。

下流にキャスト(ダウン・ダウンクロス)した場合は、ゆっくり巻かないと水流の抵抗が加わっているので浮き上がってしまいます。(水面から飛び出してしまう事もあるので注意)

状況別おすすめウエイト(重さ)選択

浅瀬・水流の弱い場所で使用する場合は、1.5g~2.5g程度が良いでしょう。

2.5g~3.5g程度のウェイトのものは、万能です。(購入時に迷ったらこの辺りの重さを選んでおけば困る事はありません)

深場・水流が強い場所で使用する場合は、4.5g以上が扱いやすいです。

スピナーに合うロッドは?

スピナーは前述したとおり、激しいアクションをさせて釣るルアーではないので、柔らか目のロッドが適しています。

(硬めのロッドでアクションをルアーに伝達させる必要が無い)

なので、ロッドアクションはウルトラライト・アクション(UL)の表記のロッドがオススメです。

スピナーで釣りやすいオススメのシーズンは?

オールシーズン釣れてくれるスピナーですが、やはりスピナーにとってのハイシーズンは夏だと思います。

表層を暴れもがく昆虫に見立てたゲームが一番合っているのではないでしょうか。

スピナーの弱点・デメリット

スピナーはとても釣れるルアーです。

しかし、それは弱点やデメリットを理解して使用した場合です。

逆にこれらを回避すれば、ストレスなく楽しい釣りを楽しむ事ができるようになります。

スレやすい

スピナーは単調なアクションをするルアーの為、スレるのが早いです。

追ってきたけど食わせられなかった。そんな時は、もう一度同じ流れを引いてきても食いません。もうスレてしまっています。見切られているから食わないのです。

2度目・3度目くらいまでなら追っては来ますが、食わせることはできません。未練を捨てましょう。

では、これを回避するにはどうするか。

カラーローテーションをします。

食わせられなかった。そんな時は面倒臭がらずにルアーをチェンジ(色を変える)しましょう。そうすることで、チャンスが続きます。

根掛かりしやすい

スピナーは、見てのとおり大きなトレブルフックが付いていて、あからさまに根掛かりのしやすい形状です。

浅瀬を引いてきたり、ボトムを引いてきたりする時は、注意が必要です。

根掛かりをするとモチベーションも下がりますし、ストレスも溜まります。

なにより、ルアーをロストするとお財布にもダメージがきます。

デメリットをメリットに変えるカスタマイズの方法

ここでは、根掛かりの可能性を低下させる為のカスタマイズ方法を紹介します。

その方法とは、根掛かりの一番の原因となっている大きなトレブルフックをバーブレスのシングルフックに交換するというものです。

まずは、ペンチ等でトレブルフックを切断します。(スピナーのフック取り外しについては、ほとんどのスピナーにおいてフックが永久結合されているので、フックを切断する方法しかありません)

そして、スプリットリングで結合します。

これで、かなり根掛かりを減らす事ができます。

フッキング率も厳密には下がるでしょうが、気にならない程度です。

魚へのダメージも減らす事ができるので、リリース派の方は是非フック交換してみてください。

まとめ

というわけで、オススメのロッドアクションはウルトラライト(UL)!

オススメのブレードのカラーはゴールドとシルバー!

活性が低い・日の光が強い・水がクリア=シルバーを選択!

活性が高い・日の光が弱い・濁りぎみ=ゴールドを選択!

巻き方は、ただ巻き! レンジキープを意識して、カラーローテーションをこまめに行う!

これで、あなたも美しい渓流魚に逢う事ができますよ。

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