数ある渓流ルアーの中で一番人気を誇るミノー! 状況別のおすすめカラーと使い方を紹介します。
また、トレブルフックからシングルフックへの交換をおすすめする理由と交換手順についても紹介します。
状況別おすすめカラー選択
世の中には様々なカラーのミノーがありますが、その中でも人気・実績の高いものの中から3つに絞って紹介したいと思います。
ゴールド系
まずは、ゴールド系です。
『赤金』や『黒金』といわれる非常に人気のこのカラーは、アピール力が強いルアーになります。その為、朝マズメ等の光量が少ない時に使用します。
朝、釣り場に到着して最初の1投に結ぶルアー(パイロットルアー)に選ばれる事が多いおすすめのルアーになります。
ナチュラル系
続いては、ナチュラル系です。
ヤマメ・アマゴ・アユ等を模様をそのまま模したカラーです。
その為、アピールしすぎて渓流魚を警戒させてしまう事があまりないルアーです。
日が高くなってきてからは、これらのナチュラル系が良い釣果をもたらしますし、ほとんどの状況でオールラウンドに使用する事ができるおすすめのルアーです。
必ず1本は持っておきたいカラーになります。
チャート系
最後はチャート系です。
水に濁りが入っていたり、白泡の中を攻めたりしたい時に、チャート系のこの派手な色がしっかりと渓流魚にアピールしてくれます。
要するに視認性を上げたい時に有効なカラーになります。
活性が低い時にも、強くアピールしてバイトに持ち込めたりする場合もあります。
こちらも、困った時の切り札的に1本は持っておきたいカラーになります。
使い方と効果的なアクションとは?
基本的には、アップもしくはアップクロスのように上流に向けてキャストします。(もちろん、クロスやダウンでも釣れる時はありますが。。。)
その後、ただ巻きでも釣れる事がありますが、トゥイッチ(瞬間的に強めに竿をしゃくる事)を入れることで格段に釣果は変わってきます。
トゥイッチを入れることで、ミノーはヒラ打ち(魚が反転してギラっと光を反射させる)のアクションをします。そのアクションを見た渓流魚はルアーにアタックしてくる(渓流魚の攻撃スイッチが入る)事になります。
トゥイッチの間隔は、1巻き1トゥイッチが基本ですが、2巻き1トゥイッチが良い時もあれば1巻き2トゥイッチが良い時もあります。その日の当たりアクションを見つけるのも楽しみの一つではあります。
また、ストップ&ゴー等のように、バイトさせるタイミングを渓流魚に与える事も重要な時があります。テンポ良く誘う時が良い時もあれば、イレギュラーな動きが良い時もあります。
上記の方法が基本的には効果的ですが、渓流の状況はその日その日によって様々ですので、色々と変化を楽しんで試してみてください。
さて、ミノーには沈下速度で大きく以下の3つのタイプに分かれます。
フローティング・・・水に浮くタイプであり、浅瀬やキャストし辛い場所に流し込むようにルアーを送り込むような場合に使用されます。
サスペンド・・・ミノーの比重が水と同じになっており、水に漂います。活性が低い時に、水中に長くステイさせたりスローにアピールする事が可能なタイプです。
シンキング・ヘビーシンキング・・・水に沈むタイプです。ほとんどの状況で使用する事ができますし、良く釣れるタイプのルアーです。何を買おうか迷ったら、シンキングかヘビーシンキングを選択すれば問題ありません。
さて、ほとんどのミノーに最初から付属しているトレブルフック。こいつをシングルフックに交換することで格段に使いやすくなります。次の章では、シングルフックに交換するメリットについて紹介していきます。
シングルフックへ交換するメリットとは?
トレブルフックをシングルフック(特にバーブレス)に交換するメリットはいくつかあります。
大きくは3つのメリットがあります。フック交換は面倒臭い事かもしれませんが、これらのメリットの恩恵を受ける事を強くおすすめします。
根掛かり回避
前章でシンキングやヘビーシンキング1択でいいと言ってきましたが、シンキングやヘビーシンキングの最大のデメリットは、根掛かりしやすい事です。価格も当たり前のように1個1000円を超えてきます。コスパが悪く、根掛かりでルアーをロストするとお財布に多大なダメージが。。。なんてことも。
この最大のデメリットである根掛かりのしやすさの原因は、沈むという特徴とトレブルフックが装着されているという事が相まっている事です。
そこで、トレブルフックをシングルフックに交換することで根掛かり率を下げることができるというのが、シングルフックに交換する大きなメリットの一つです。
渓流魚へのダメージ軽減
バーブ有り(かえし付)のトレブルフックの複数ポイントに掛かった渓流魚をフックから外すのに悪戦苦闘した経験を持つアングラーもみえると思います。そうなると、渓流魚に与えるダメージは相当大きくなります。
釣った渓流魚をリリースするという事を考えた場合、シングルフック(しかもバーブレス)の方が素早くフックを外しリリースする事ができる為、渓流魚に与えるダメージが少なくなるメリットもあります。
手返しの向上・安全性向上
トレブルフックだとランディングネットに絡んでしまったりする場合もありますが、これらがバーブレスのシングルフックなら簡単にほどく事が出来ます。
また、なにかの拍子に自分の身体にフックが刺さってしまうこともあるかもしれません。
トレブルフックのバーブ部分まで刺さってしまうと自分で抜く事はできず、医療機関で抜いてもらう事になります。そうならない為にも、是非バーブレスのシングルフックに交換しましょう。
次の章では、交換手順について紹介しています。簡単なので是非、実践してみてください。
シングルフックへの交換手順
今回は、スミスのD-コンタクト ヤマメ50mm 4.5gのフックをバーブレスのシングルフックに交換していきます。
フックはカルティバのSBL-55M #8を今回は用意しました。スプリットリングは20lb程度(SIZE1)を用意してます。
(画像は使い古しのパッケージです。新品はもっと入ってますよ。)
そして、必要となる工具はただ一つ、スプリットリング・プライヤーかスプリットリングが外せるフォーセップがあればいいだけです。
スプリットリング・プライヤー等でトレブルフックを取り外します。
(元々付属していたスプリットリングも交換しちゃいます。取り付け・取り外しを繰り返すと強度が落ちてしまうので私はいつもあたらしいスプリットリングに交換するようにしています。)
そして、交換用のシングルフックと新しいスプリットリングを用意。
プリットリング・プライヤー等でシングルフックを取り付けて完成です。
尾側のフックは上に向けて根掛かり回避率を上げているのですが、腹側のフックについては私は下に向けます。もちろん、腹側のフックも上に向けた方が根掛回避率は上がるのですが、下に向けないとフッキング率が著しく下がります。
それでも、トレブルフックからシングルフックに交換しただけでもかなり根掛かり回避率は上がっているので。腹側のシングルフックの方向は、お好みで良いかと思います。
ミノーに合うロッドとは?
張りのあるロッドがおすすめです。
柔らかいロッドではトゥイッチ等のアクションを加えた時に、ロッドがその力を吸収してしまうので、思い通りにしっかりとミノーにそのアクションを伝える事ができなくなります。
ヘビーシンキングミノー等は重さもあるので、キャストする時に柔らかいULアクションではキャストがしにくい事もあります。
その為、ロッドアクションはライトアクション(L)の表記のものがオススメとなります。
まとめ
ミノーでの釣りをまとめると、持っておくべきミノーのタイプはシンキングかヘビーシンキングのみでも可。
持っておきたいカラーは、ゴールド系・ナチュラル系・チャート系の3種類。
ミノーに最初から付属しているトレブルフックは、バーブレスのシングルフックに交換する。
ミノーに合うロッドはライトアクションがおすすめ。
釣り方の基本は、上流にキャストしてトゥイッチを入れながらリトリーブする。時々ストップ&ゴーのアクションを入れるのが効果的です。
これらを押さえておけば、楽しいミノーイング(ミノーで釣りをすること)ライフを送ることができるはずです。